2013年12月04日

Q&A秋田(5)内と外

ちょっと間隔が開いてしまって、間抜けな感じですが続けますね。
前回紹介した福島大学の天形健先生の話から美術教育の内面を真摯に捉えることの大切さについて話が向かいました。

こういう話は、これまでもこのブログで触れてきました。

デジタル思考とアナログ思考の話なんかも、生徒の内面の状態を一生懸命捉えていこうという仮説で、認知心理や発達心理の話も(シロウトなりに)扱ってきました。
だから、今回のQ&A秋田はツボだったのです。
ariga.jpg
有賀 三夏先生(東北芸術工科大学)の講話なんかも非常に興味深く拝聴させていただきました。
多重知能理論については、概略を紹介しているこんなページも見つけたので参照下さい。

9教科というカテゴリィありきで「学び」が分類されている学校教育ですが、学習者の知能の方から分類すると画像のような8種類の知能から「学び」を見直すことが出来るというものです(よね?)。

これに近いことは、かなり過去のブログ記事「教科のバイアス」シリーズで、「美術科」という教科名がもたらす誤解について書きました。シリーズの15回の文章をコピーすると・・・

公教育における各教科の一般的なイメージは、果物の詰め合わせセットみたいなもので、国語や理科などの教科を、リンゴやバナナなどのような「多数の種類の果物」として一つの容器(学校)に盛り合わせた状態だと云う。
しかし、「まず教科ありき」ではなく、生徒一人の、人間として必要な学びを提供するのが公教育の役目だとするなら、教育は一本のフランスパン(笑)のようでなければいけない。
「まず先に学びありき」で、一本のフランスパン(生徒にとって必要な学び)に包丁をいれて、9個に分割した一切れのパンが、9教科の中の一つの教科(たとえば美術など)になるのだそうだ。


ね? 結構近い線を書いてるでしょ?

上の画像のこの部分↓
mis.JPG
なんかは
図工美術の日に作ったこのポスター↓
day_of_art09.jpg
なんかと、チョット共通する部分があるような気がして、納得・・・・・・というか自分の考えを支えてもらって居るみたいで有り難かったです。

  


posted by kazyhazy at 23:27| Comment(1) | TrackBack(0) | Q&A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月26日

Q&A秋田(4)内と外

Q&A秋田の感想をアップする今日は4回目ですが
「内と外」というタイトルを付けてみました。

なんか そ〜いうの好きやなあ
「骨と肉」とか「デジタルとアナログ」とか・・・
って言われそうですね。
kajioka.jpg
熱意溢れる実践発表者たちは外向きパワー全開
Q&Aの「A」に相応しい取り組みだらけだったわけですが、
講演のお二人に関しては内面に対するリリカルなまなざしを感じてしまいました。
amagata.jpg
福島大学の天形健先生の講話では幼児から大学生までの絵画を示す中で、「図と地の知覚」「天地の登場」「空間認識」といった発達心理学や認知心理学のアプローチをしていただきました。

この辺は私も院生時代にかじった(かすった?)ので、私自身のベースになっている部分でもあるので大いに共感できました。このブログ内の過去記事でも、妙に子どもの脳内をのぞき込んだような記述が散見できるのも、そのせいです。

まだまだ「上手な絵の描き方」みたいな授業が横行している現在ですが、心ある美術教師によって子ども主体の授業が提唱されつつあります。しかし「子どもの気持ちを優先」させることが、少しばかり主観的な判断による場合も感じられる時があります。

こういう客観的な部分に「学びの裏付け」を設定したいものです。

もうひとりの講演(有賀三夏先生)の講演も良かったのですが、その話は次回に。

  
posted by kazyhazy at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | Q&A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月23日

Q&A秋田(3)

秋田では外向きパワーに圧倒されたわけですが・・・・
自分がもう少し外向きに何かやるときに注意しなきゃいかんなと思ったことがあります。これまでの自分の反省でもあるのですが、外向きを意識したときにどうしても教師の企画力やプロデュース力が発揮されてしまうということです。

大昔にアピール力の強い派手な授業をやっていた時代は、自分のやりたいことを生徒にさせていたような傾向がありました。結局きっかけは教師が作らなければ始まりませんが、いつのまにか生徒のものになっていないといけないという事ですね。

だから、ある先生の発表の中にあった @教師がこんなアニメーションを作ろうと提案する A生徒が「やりたい」と食いつく B生徒自身の手で絵コンテを作ったり、グループで相談したりとワイワイ活動が進む・・・・というシークエンスには感動を覚えたりしました。(ここに感動していたのは私だけだったかも知れないけど)
kuroki.jpg
あと、外の人に見てもらう使ってもらう協力してもらうという方向性が目的になってしまうと、外のニーズに合わせなくてはならなくなります。デザインには合目的性があり、ニーズに合わせたものを生み出すことも勉強なので、そこに焦点がうまく合うように授業を仕組んでいく必要がありますが、それはなかなか難しいです。
 外のニーズに合わせようとして完成度の高いものを実現するためには「得意な生徒向けの授業」をやったほうが簡単だからです。

 また外からは装飾的なニーズも高いです。学びの本質ではなく、装飾的な飾りのかわいらしさや綺麗さの方が優遇されないように内と外のバランスをとる必要が出てきます。(特に女の子で)授業で扱わなくても、自分のノートにかわいらしい模様を書いたり、好きなものの写真をあつめて貼ったり、キャラを作ったりする子は多いです。そのレベルの活動になってしまわないように、あくまで授業のクオリティを(学びの裏付けを)確保したまま、外へのアクションにつなげていくというのは至難の技のように思えて、身が引き締まったという訳です。

本当に腹周りの身も引き締まってもらいたいところですが。(つづく)

 
posted by kazyhazy at 17:44| Comment(0) | TrackBack(0) | Q&A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Q&A秋田(2)

flyer.jpg
秋田では色々なことを勉強させていただきました。
ひとつひとつの発表はそれぞれに良かったのだけれど、個別に感想を述べるよりも、いくつかの発表を縦に切って通底する部分を整理してみたいと思います。
要するに「自分なりの解釈その1」ってやつですね。
ikeno.jpg
複数の発表でまず感じたのは外向けのベクトルが凄いってことでした。まあQ&Aでの発表と言うことでアクションに関わる部分に重点を置いていただいたのかもしれませんが、いくつもの可能性を見せていただきました。
■美術室の外へ
美術室内で完結する授業と言うよりも、生徒の日常生活や日常の感覚に沿った実践が散見できました。廊下や階段などへ発展していく取り組みや、古色蒼然としたFineArtにこだわらない現代的な表現方法の模索も見られました。
■学校の外へ
デザインコンペに生徒が挑戦する姿、地域の商店や企業と連携する姿も見せてもらいました。1学年が300人という学校に居るせいもあって、なかなか出来ていない方向なので勉強になります。部活の子らはけっこう外に連れて行っているのですが授業では厳しいものがあります。こうなってくると選択美術の消滅が今更ながら悔やまれます。
posted by kazyhazy at 16:41| Comment(0) | TrackBack(0) | Q&A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月18日

Q&A秋田(1)

Q&A秋田が無事(?)終了しました。
開始前には色々あったんですけどね。
IMG_0581.jpg
前日入りするはずだったスタッフは濃霧のため飛行機が着陸することができず、急遽陸路に変更を余儀なくされるという事態だったそうです。私の方は当日入りだったんですけど、参加できたのは一日目の午後からでした。

え?午前中は何をしてたかって?

高度数千メートルのところを2時間弱ほど旋回しておりました
やはり霧はなかなか晴れなくて、秋田の上空を4機の旅客機が旋回していてダイハード2の状況でした。

大阪に引き返さなかっただけマシでした。なんとか着陸できたのだから。
IMG_0589.jpg

色々な刺激を沢山いただいたQ&A秋田でしたので、頭の中を整理しながら勉強できたことを紹介できればと考えています。
posted by kazyhazy at 09:06| Comment(0) | TrackBack(0) | Q&A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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