世の中は、今やオープンクエスチョンです(笑)
アクティブラーニングの視点からいっても時代はオープンクエスチョンです。
「江戸幕府を作ったのは誰ですか?」「はい!徳川家康です」とか
「酸性やアルカリ性を調べるのは何を使いますか?」「はいリトマス試験紙です」
・・・・というようなクローズドクエスチョンの方が素晴らしいなんて言う人はイマドキ珍しくなってきたのではないでしょうか。
しか〜し
タイトルは「3つめになぜかクローズドクエスチョン」・・・
どういうことなんでしょうね。
前回までの発問による活動で、1,2年生なら授業がそこで終わってしまうかもしれないし、対話による鑑賞でもVTSでもあそこからは別の作品に移るかもしれないと書きました。
中学3年生の鑑賞で、もう一歩前に進める私の秘策(笑)が、このクローズドクエスチョンということになります。
ここまでの発問を振り返ってみましょう。
一つ目は「何が見えているか」「何が描かれているか」
二つ目は「○○についてどう思うか」「それはなぜか」「他の人はどうか」
つまり生徒たちは、自分に見えたものを言い、自分が発見したことを言い、自分が推測したことを言い、自分がそう考えた根拠を言い、級友の意見に対する自分の意見を言ったということになります。
ここで
「もう何か他に意見はないか?」
と無理やり意見を促しても手が上がらないか、無理にひねり出したような意見になることが多いです。
この状態を私は「主観の飽和状態」だと勝手に命名しています。
(命名するのが好きなんですwww)
ずっと「自分が・・・」「自分の・・・」で、ここまで来てしまいましたからね。
この状態を打開するブレイクスルーとして、「ああそう言えば、その切り口からはまだ考えていなかったな」という角度でクローズドクエスチョンを投げかけるという訳です。
整理しますね。
@種類
・グループ対象のClosedQuestion
A役割
・主観の飽和状態に対するブレイクスルー
・次の大きな課題に向けた助走や伏線
BHiddenCurriculum
・これまであまり発言できなかった生徒も小グループで自然に話し出す。
・問われてみて初めて「その角度からはまだ考えていなかった」ということに気づき、思考が再起動する。
長くなってきたので、実際にどんな投げかけをして、どうなったかという実践報告の部分は明日に回しますね。