2017年03月14日

美術部の顧問(35)

今日は卒業式でした。
美術部員は卒業式では装飾担当です。
「色々と工夫を考えても良いよ」
とは言っているものの、一応カタ〜イ式典ですので生徒たちもあまり思いつかないようで、例年の装飾に少し自分たちのこだわりを付け加える程度でとどまっています。
bijutubu04.jpg
先日、FBに復刻でアップされていた鈴木斉先生の過去の卒業制作をムービーで見ましたが、あんなに凄いものを見たら本校なんて足元にも及びません。
本格的な作品・・・というよりは「飾りつけ」の範疇ですね。

まずは美術室からモップやほうきを持ってきて、ステージ上を掃除するところから始めます。皆さんからは装飾を誉めてもらうことはありますが、こういう所からやっていることはあまり知られていません。
それだけに、学校に貢献する縁の下の力持ちとして、美術とは言い難い掃除の段階からやってくれることを(私だけは)大いに称賛しています。
やはり普段の恩を貢献で返さなきゃね。
「祝卒業」の文字も(なぜか美術準備室にあるので)体育館に運んで組み立てて、釣り上げるのも美術部員の仕事です。
bijutubu03.jpg
担当が当たっていない生徒は午後から下校できるのに、
「あー私たちは早く帰れないのか〜」
みたいなことを言っていたので
「テキパキやって、普段の部活動よりは早く帰ろうな」
なんて言って取り繕っていたのですが、
イザ作業が始まると、こだわるこだわる(笑)
ハトが羽ばたいて見えるような絶妙な間隔や角度・・・
紙テープの色の順番や角度「たるみ」「ねじり」の調整に時間をかけまくり!
さすがは美術部員。
早く帰りたいのに〜と言ってたくせに、やりだしたらトコトンやってしまうんですね(笑)

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2017年03月10日

美術部の顧問(34)

今日は毎年の恒例、美術部のお別れ会です。
といっても大層なことをせずに在校生から色紙を渡して、先輩から最後の挨拶をする程度の短時間のお別れ会なのですが、こういうのが全くない美術部だった時代を思えば、少しは部活動らしい絆のようなものも生まれているのではないでしょうか?
bijutubu01.jpg
卒業式当日にプレゼントすることは禁じられています
部活動に入っていた卒業生だけが何かを受け取れるという構図は、やはりちぐはぐです。
だから卒業式の直前に美術室で部員だけが集まって、こういう会を開くようになりました。
10年前にこの学校へ来たときは、
個々人が勝手にマンガの絵を落書きしているだけで、学年間のつながりどころか、同じ学年の者同士でも交流が感じられない美術部だったことを思えば、なんとかここまで育てられたことを嬉しく思います。
bijutubu02.jpg
こちらが知らない様なサプライズが2年生から出て(上の画像のクラッカー)「例年よりひと工夫してるな」なんて思っていたら、3年生からもサプライズでお返しの色紙が手渡されました。
卒業生の方からもらうのは初めてなので、下級生たちは大感激でした。
同じことを繰り返すのではなく、生徒の手でより良いものにしていく姿勢が生まれていることには顧問も大感激でした。

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2017年03月09日

美術部の顧問(33)

部活の開始時間。
イーゼルを出して油絵の準備をしている部員たちに
「出したものを片付けなさい。今日は活動してはいけません」
と告げます。
キョトンとした顔をしながら片づけを終えた中学生を集めてミーティングです。
「昨日、皆さんが帰った後に見に来たら、誰もいない美術室に暖房がついていました。」
これが、今日は活動が許されない理由でした。
「解決策を相談して、行動が改善されるまでは何日でも絵を描かなくていい」
・・・と言って生徒に委ねます。

つけっぱなしで帰ったのは確かにミスだけど、そのことを指摘して注意すれば良いのじゃないか?
・・・と思われるかもしれません。
けど、そのミスだけを注意しているのではないのです。

本校の美術部の約束事の第一番には
「私たちは活動するんじゃなくて、活動させていただくのだという事を忘れない」
第二番には
美術部が居てくれて良かったと周囲に言ってもらえる活動を目指すこと」
と書かれています。
(以下、いろいろな「めあて」が続きます)
「絵を描きたい」という自分の希望のために、部屋を提供してもらい、道具をお借りして、先生には教えていただいているという姿勢を忘れてはいけないのです。
そして、それだけしてもらっているのだから、活動後には美術室の机や流しを磨くし、学校の掲示物を作るし、顧問が出張の日でも戸締りが完璧で、教頭先生や用務員さんから「ああ美術部が居てくれて良かった」と言ってもらって感謝を返すのだと言ってあります。
bijutubu.jpg
最近はちょっと気が緩んだのか、このことを忘れていたみたいです。
調子に乗ったようなことを言ったり、横着だったり・・・「活動させていただいている」というような姿勢には見えず、「大丈夫かな?」なんてことを思っていた矢先に暖房のつけっ放しがあったのです。

こんなんで「美術部が居てくれて良かった」と言ってもらえるのか?
という点が問題の焦点なのです。

話し合いの結果、当面の課題である「つけっ放し」については画像のようなチェック表が作成され、部長と戸締り係による二重チェックをすることになったようです。
話し合いはそれだけではなく、学校に対して「自分たちがどんな事でお役に立てるか」についても、色々な奉仕的な候補がリストアップされました
ここまで話し合えたのなら合格です。
「つけっ放し」という単なる一回のミスの話ではないのです。
それが判っているようだったので、翌日から活動は再開されました

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2017年03月05日

美術部の顧問(32)

今日は美術部の生徒を連れて
京都造形芸術大学の卒制展を見に行ってきました。
内容に魅力を感じていて、ぜひ連れていきたいと考えていたのですが
なんと初任者Yさんの母校でもあるというので、案内役に来てもらいました。
(彼女は実は顧問ではないのです。)
zoukei01.jpg
京造芸大は最寄りの電車の駅が無いので、京都駅からバスで50分近くかかります。
地下鉄などを併用すると少しましなのですが、交通費も上がるし
それでも結局はバスに乗ることになるので、バス一本に絞りました。
展覧会の期間中だけ?学生がやっているカフェなんかもあちこちにあり、半分は学園祭の見学に来ているような楽しさもあります。それにスペースが広大で、迷子になりそうなほど色々なところで展示をしています。到着した中学生たちのテンションも上がります
zoukei02.jpg
生徒たちはすでに高校の美術部に行ってるので、年上の先輩の頑張りを見てきているのですが、高校の美術部と言うと油彩の写実画中心と言うイメージもあり、高校生なんだから当たり前ですが広いジャンルの美術を知っているわけではありません。
昨年はモネ展に行きましたが、ゴッホだろうとルノアールだろうと少し偉大すぎて中学生にはピンとこないところもあったと思います。
その点こういう大学なら油彩、日本画、染色、インスタレーション、写真、建築、ファッション、アニメーションなどなど、広いジャンルを見ることができるし、若い作家たちなので今風の表現もあって中学生にも共感できると考えました。
zoukei03.jpg
しかし先週、中学生たちに募集の案内をかけたときは「美術館に行くのじゃないの?」「中学生なのに大学に行ってどうするの?」みたいな消極的な反応でした。
そこで話をしたのは・・・・
「君たちは今、油絵を描いているけれど、それは将来プロの「絵描き」になるためだと言う人は少ないと思う。たとえなりたくても絵がドンドン売れるようなプロになるのは大変なことです。
しかし君たちは今ここに美術部員として居るという事は、そういうことが好きな人間なんだから、絵描きにならなくても社会の色々な分野でセンスや工夫が必要な仕事や、美術を応用した仕事に就く可能性は非常に高いと思う。それは油絵ではなく写真を使うものかもしれないし、建築関係かもしれない。ファッションやイラストかもしれない。
今描いている絵の参考のためだけに行くのじゃなくて、将来のことがイメージできるようになるための見聞を得られる貴重な機会だと思った方が良いよ」

・・・でした。
それを聞いてから行きたくなった生徒も増え、習い事や家の用事でどうしても予定が詰まっている生徒以外は連れていくことができました。
どうだった? 行ってよかったろ?

posted by kazyhazy at 20:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 部活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月09日

美術部の顧問(31)

着々と制作を続ける美術部員たち。
いつもは完成してからアートクラブグランプリ出品用に写真を撮るのですが、今年は途中経過から残すという試みをしています。

これは一年生の作品です。
kawawa.jpg
一年生は、自分のオリジナル作品に取り掛かる前に、初心者用の練習メニューみたいな油絵体験をして、それから主題生成や構想について顧問と話し合います。
まあ一年生ですから構想に時間がかかる生徒も多くて、この画像なんかも描き始めたばかりという感じですね。それでも少しずつ進んでいるのがわかります。

これは二年生の作品です。
oka.jpg
全体的に少しずつ進めていくのではなく、部分ごとに描いていくという珍しい生徒です。こんな描き方で、よくバランスを崩さないで人物を入れられるもんだと舌を巻きます。
しかも作者そっくりです。本人を知っている人が見れば誰なのかがわかるレベルです。
この作者は制作スピードがダントツに速いので、もっと初期段階の写真(空しか描いてないときとか)も撮っておけばよかったと後悔しています。

こういう画像がどんなふうに役立つかなんですが、
◆本人たちが自分の絵を客観視したいときなんかに撮影を希望する場合があります。
また進み具合や変化を確認するのに使えそうです。
◆次の一年生に見せたら、完成していく過程がイメージできそうです。
こういう撮影を定期的に続けていって、作品の完成までやり通したらの話なんですが、貴重な資料になりそうです。
初心者が描き始める時って、いったい何から手を付ければ良いのか想像しにくいと思うので、色々なタイプの先輩の様々なアプローチを知るのも良いんじゃないでしょうかねえ。



posted by kazyhazy at 21:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 部活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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