学び研の記事でも書きました松岡先生の本をついに読了しました。
これは良いです!
今後、何度も読み返すことになりそうです。
惜しむらくは、我が家の子供が幼少時にこの本を読みたかったという事ぐらいですか。
この本では、子どもの育ちを丁寧に教えてもらえるだけでなく、保育にとどまらない美術としての意味ともつなげてくれます。
さらに、指導者にとって嬉しいのは、
1、子供はこういう反応をしたり、こういう行動に出る事が多いが、
2、それはどういう意味があるのかがこの本からわかり、
3、先生はついついこういう返答をしてしまう場合があるが、
4、それは、どういう点をどのように誤解しているのか・・・
というのが具体的に載っていて、胸を突かれる思いで反省しながら読んでいました。
中学校ぐらいの年齢の生徒は「この本の範疇ではない」というようなことが文中に断ってありましたが、それでも読んでいて参考になることがたくさんありました。
日頃授業をしていて気になるのは、
1、最近は中学三年生でも、まず基底線を横にひいて、上に太陽を描く子が多い。
2、部活などの影響で円陣を組んでいる姿を描きたがるが、(これも中3でも)上空から見下ろしたような構図で地面に寝そべっているようにしか描けない。
・・・などと言う幼児期の特徴が中3生から発現されていることに気づかされます。そしてこの特徴は年々増加傾向にあります。恐らく図工の時間数が減った年から少しずつ進行してきたのではないかと思います。
他の地域ではそんなことは無いのでしょうか?
だとしたら、本校の学区の幼小ではその年齢にふさわしい活動をさせてもらえてなくて、さらに中学校で私が適切なフォローをできなかったことが原因なのかもしれません。