2016年07月17日

授業を見る 授業を作る(8)

あ〜仕事が多い。休みの日なのに。
学会の事務作業やら、自分の発表の用意やら、別の原稿やら・・・
facebook見てるとみなさん活発に活動しておられるようですが、私は家に引きこもっております

さて、初任者Yさんですが、4月から授業をしてもらうにあたって、とりあえず私が以前1年生を担当していた時にやっていたことを「そのままやってみ!」という感じでやってもらっていました。
過去の記事でいうとこの内容(リンク)の授業になります。

まあ、今だったら私ももう少し違ったやりかたをするかもしれませんが、一応は堅実に組まれた授業です。
大阪教育大学の佐藤先生
が他府県の研修や学会で紹介してくださった授業でもありますので、勉強してもらえる部分もちょっとはあるだろうと。

講師経験のあるYさんですから、「何でもいいよ」と言えば彼女の過去の実践になってしまうことでしょう。
たぶん、色々と目から鱗を落とさなきゃならんとは思っていたので、基本的な題材をやりながら、「生徒の学び」を見取りながら舵取りをできるように、説明することとしないことの見分けがつくように、生徒自身が考えて試行錯誤する余地を残すように、などなどを学んでいってくれればなあと思ったわけです。

その課題も終盤になり、以前の記事にも書いた「ロックウェルの鑑賞」を終えれば次の題材ということになります。
IMG_0185.jpg

次の題材を相談するとき、「今度は自分で授業を作ってごらん」と言ってしまいました。
ええ言いましたとも(笑)
これで題材開発が始まります。
そして、ここが美術という教科の恐ろしいところ
授業を作らなきゃいかんのです。

他教科の初任者には年間指導計画という強〜い味方がいます。(美術科もありますが)
次に何をしなければいけないかが白紙なんてことはありません。
しかし、美術科は生徒の様子を見て、白紙にすることができます。
生徒のできることできないこと、学年の特性、経験などを見て授業を変えることができるのです。
私が過去に作った3年分の指導計画は一応ありますが、美術の授業というのはナマモノで、教師と生徒がその場その時に生み出す奇跡みたいなものですから(ホントは全教科そうなんですけど)
結局は自分でゼロから作り出す力が必要になってきます。

そういう訳で、授業の原案を本人が考えて、その相談に乗ることにしました。





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2016年07月15日

授業を見る 授業を作る(7)

6月の半ばには滋賀中美連の役員会がありました。
毎年この役員会と秋の役員会では研究授業も兼ねていて、事務作業だけでなくいろいろ勉強できるようになっております。
授業を公開してくれる若手の先生は「風神雷神図屏風」で鑑賞の授業を見せてくれました。
Fujinraijin-tawaraya.jpg
なんと!この日の授業風景を撮影した画像データが見つからず、作品そのままの画像ですいません。

授業者はあまり鑑賞の授業の経験がなく、実は一か月以上前から指導案の作成に協力しておりました。校内だけでなくこんなところでも同じようなことをやっていたんですねえ。
やはり旧来からの授業のイメージから抜け出せない彼に、生徒自身が自分の解釈で鑑賞できるような授業の進め方を口を酸っぱくして教えていたのです。

本校の美術科K君も私も本部役員なので当然参加するのですが、研究授業を見る機会はなかなか貴重なので新人Yさんも連れていくことになり3人で出かけました。

当日、授業者の彼はお客さんも多いのでチョット頑張りすぎました
色々考えてくれたのはわかるけど教師が頑張るってことは教師主導の授業になりがちです。やればやるほど生徒の「学びたい」という空気が沈んでいくような感じでした。

授業も終盤になったとき、我々役員がアドバイスしていた生徒が自分で発見したり、自分の頭で解釈したりできる活動が登場しました。ここにきて「やっとアドバイスを採用してくれたか・・・」という気持ちで見ていましたが、ちょっと遅いんじゃないか?
その課題が投げかけられたとたん、生徒に学びのスイッチが入りました。すぐに時間切れになったとはいえ珠玉の時間があらわれました。

授業者の彼はあとで「反省だらけでした」と言いましたが、慣れないゆえのミスは仕方がありません。
「この授業はまだ磨かれていないダイヤの原石のようなもの、あとは磨くだけだから大丈夫」と応援しました。

手慣れた上手な授業だけど磨きようのない授業というのはゴマンとありますからね。
おっとまたこういうことを書いてしまった(確信犯)

授業者の彼が同じ学校で、何度も授業を見てあげられていたらなあ、
なんて考えていたら
帰り際に新人Yさんが「私はとてもラッキーです」
とのこと。




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2016年07月13日

マッキーの偉業

さかのぼってブログを書いているので過去の話になりますが
5月14日(土)には福井に行ってました。
なぜかというとこれがあったからです。
IMG_0102.jpg
まあこれは夜の話で、昼間は研究会が開かれていました。福井の先生方の実践発表と山崎先生の演習です。
IMG_1214.jpg
ちょっと久しぶりになった同士の顔を見に行くのと、マッキーの偉業を讃えに行くという2つも用事があったら、そりゃ行くでしょう、福井まで。

マッキー先生は数多くの学校に鑑賞の出前授業に行き、さらにそれを一冊の本にまとめられたので、研究会のあとはパーティです。
福井!マッキー!と言えば、必ず横にいるのはタキチカちゃんです。(これを言うと怒るけど)久しぶりに会ったタキチカちゃんの麗しい姿に心を癒されながらパーティ会場に行きました。
タキチカちゃんといえば中学校美術Q&A金沢での発表のプレゼンで、一枚目の写真からインパクトのあった人ということで皆様も記憶しておられると思います。(これも言ったら怒るか)
IMG_0104.jpg
見よ!わざわざルパン三世のようなジャケットに着替えてきたマッキーの異形(いぎょう)!!
このサービス精神のおかげか、各界からお祝いに駆けつけてこられました。多くのミュージシャンだけでなく企業のエライさんなんかもいて、マッキー先生の懐の深さというか顔の広さというか凄さを感じさせていただきました。
(次の学会の発表も、この凄い人の次なんですよね)

まあ、さすがマッキーです。ちゃんとパーティの司会者が設定されているのに司会者にしゃべらせない(笑)
出ずっぱりで場を仕切ろうとするので爆笑に次ぐ爆笑の嵐でした。

今回の記事はマッキーの異形ではなく偉業ですのでお間違え無く。
posted by kazyhazy at 20:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月12日

授業を見る 授業を作る(6)

幼稚園実習で一番勉強になったのは
理科の初任のKくんの出前授業だったかもしれません。

Kくんは「理科らしいもの」ということで自分で考えて、「紙コップを使った糸電話をやります」と言ってきた。
白いコップに糸を付けるだけでは味気ないので「白いコップに、まずお絵かきをして自分のものだとわかるようにしたら?」と美術科らしくアドバイス。
おお、それが良いということになり、少し授業が変わりました。(勉強1)
IMG_0146.jpg
当日を迎えました。
実際に幼稚園でKくんが準備をしているのを見ると、糸が長い!3mはあったかな?園児の身長の何倍だ?
幼稚園の先生と一緒に説得して半分のサイズになりました。(勉強2)
それでもまだ長いと思うのだけれど、「糸電話は短いと面白くないので」という、理科教師ならではの授業の効果を考えていたのでしょう。

紙コップへの「お絵かき」までは順調でした。
さあこれから糸の取り付けなのですが、「コップの底に穴をあけて糸を通して固定するのは難しい」と考えたKくんは、コップの底にセロテープで糸を留めて、園児同士のコップを次々とつないでいきました。

工夫して考えてきたのはいいけど、なんというアンビバレントなことを!

当然どうなったかというと
「糸がピンと張るように引っ張って!」と言うや否や
「セロテープが外れるから糸を引っ張らないで」と言う二律背反。
しかも園児二人が両側から引っ張っているので、両者がそんな絶妙の力加減になんかなりません。(勉強3)

ところが、ここまでは予想できた私を越える事態が起こりました。
園児たちは糸を緩めたままで、楽しそうに糸電話で会話を始めたのです。
近いので地声でも声は届きます。糸の振動は伝達されていないけど「わあっ声が聞こえたぁ」と大喜びです。糸がピンと張れない時点でダメだと思った私が勉強させられました。(勉強4)

そして、活動を終えて使った用具を片付ける時、またしても勉強させられることがありました。
糸電話を園児たちが片付ける時、すっかり愛着を持ってしまったこの糸電話は誰のものかということで園児たちは困惑したのです。
自分の紙コップと友達の紙コップが糸でつながれたものを「誰のロッカーに片付ければいいのか」を迷ってしまう姿に、「一旦相手に預けといて・・・」というような融通が付けられるようになるのも「これからの育ち」なんだと勉強させられました。(勉強5)
posted by kazyhazy at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月10日

授業を見る 授業を作る(5)

幼稚園実習のための「授業を作る」の続きです。

事前に新採美術教師のYさんと相談している時「マーブリングとか面白いんじゃない?」なんてことを私は言ってしまいました。本人に考えさせないといけないのに悪い先生です。
まるで「対話による鑑賞」の授業をしているフリして、回答を用意している先生みたいです。
IMG_0147.jpg
「あ、しまった」と内心思ったのですが、なぜそう思ったのか振り返ってみると
1、30分ぐらいしかない 短時間でできるもの
2、中学校から出前に来ているので、中学校らしい教材を。
3、簡単にできる割に、出来上がったものに驚きがある。
4、水を使うので興味を持てるのでは?
5、大人しく絵を描かすのではないダイナミックな活動

・・・・というような事が頭をよぎったのでしょう。

実際園児たちの前で初任者たちが授業をしたとき、結局私は3人の授業すべてに補助に入りました。甘やかしすぎやなあ。他校から来ている初任者も居たんだけど、結局そこの学校の研修担当者は一回も見に来ることさえなかったからなあ。

結局、園児たちはマーブリングに興味津々で楽しく活動したのですが、こっちは大変。幼稚園の先生も私も手伝って、やり方を教えつつ、バットの水を替えたり、インクの容器を洗ったり、指に色がついた子を洗面所に連れて行ったり・・・・3人居ないと無理でした(汗)
日頃、ひとりでこなしておられる幼稚園の先生の凄さよ。
私は手伝いながら園児の目を見たり、動きを見たり、つぶやきを聞いたりしながら自分がどう関わろうかを考える楽しい時間となりましたが、自分が楽しんでどうする!(こらこら)
初任者Yさんはそれどころではない四苦八苦だったかもしれません。

中学校の教科書や資料に「モダンテクニック」として載っているマーブリングですが、別に専売特許ではなく幼稚園でもたま〜にやるそうです。たまたまこの年長クラスが未経験だったのでラッキーでした。
中学校の授業でマーブリングをやる前に生徒に聞いてみると、小学校でも担任の先生によってやったりやらなかったり・・・らしいです。
小学校の先生の中には「12色相環」や「一点透視図法」なんかも好んでする先生がイレギュラーで存在するというのも知っていますが、そうれはどうだろうか?
小学校時代にやるべきことは他にあるんじゃないかなんて考えながら、幼稚園実習から話題がそれていることに気づく私でした。(戻さずに終わるの?)
posted by kazyhazy at 12:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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