校長、教頭、教務、指導教官(私)、初任者3人、初任者が所属する学年の主任、初任者が担当する教科の指導員・・・という構成員で学期に一回ぐらい開かれます。
メインの担当者である私以外にも、
「みんなで君たちを見ているよ 支えてるよ」
というのを再確認するような場で、それぞれの立場からのアドバイスをして各学期を締めくくります。
今回は3月ということもあって、3学期の・・・というより「この一年の」締めくくりをしました。
これで1年間の初任者研修は「修了」ということになります。
初任者たちは1年を振り返って、気づいたことや次年度への目標を語りますが、
美術のYさんだけでなく、美術以外の教科の初任者も
「梶岡先生に授業というものの常識を覆された。」
というような意味のことを言うものだから、どんなことを初任者に言っていたのかな? と授業を参観したときのメモを見直してみました。
◆根本的に「授業と言うもの」をまだ誤解している?
先生が学習内容を生徒に「教えるのが授業」だとは思っていないか?
◆現在の○○先生の授業の状況
@先生が授業をすすめて、私(生徒)はそれを見聞きする(お客さん状態)
A先生の話が終わるのを私は待たなければいけない(たくさんの説明を聞く)
B先生が黒板を書くのを待つ状況(写し取るだけでは退屈になってきている)
C指名された他の生徒が意見を言うのを聞く(優秀な友達が考えてくれる)
D授業全体が進行していくのを眺めて、答が出るのを待って写し取る。
・「主語」がすべて自分自身以外の者になっている。
・大半の生徒が傍観している立場になっている。
◆こういう授業へとシフトできるか
@先生は、私がこれから「何を考えなければいけないか」を示される。
Aこの授業が終わったときに、
私が「何ができるようにならなければいけないか」を示される。
B今から私たちに「何を解決してほしいのか」疑問や課題を投げかけてこられる。
「授業の主体は私たちなんだから、私たちでこの一時間をなんとかしなきゃ」と生徒が思える授業を目指そうな・・・とこういうメモを渡したり、メモを見ながら話し合いの場を持ったりしていた訳です。