2017年03月09日

美術部の顧問(33)

部活の開始時間。
イーゼルを出して油絵の準備をしている部員たちに
「出したものを片付けなさい。今日は活動してはいけません」
と告げます。
キョトンとした顔をしながら片づけを終えた中学生を集めてミーティングです。
「昨日、皆さんが帰った後に見に来たら、誰もいない美術室に暖房がついていました。」
これが、今日は活動が許されない理由でした。
「解決策を相談して、行動が改善されるまでは何日でも絵を描かなくていい」
・・・と言って生徒に委ねます。

つけっぱなしで帰ったのは確かにミスだけど、そのことを指摘して注意すれば良いのじゃないか?
・・・と思われるかもしれません。
けど、そのミスだけを注意しているのではないのです。

本校の美術部の約束事の第一番には
「私たちは活動するんじゃなくて、活動させていただくのだという事を忘れない」
第二番には
美術部が居てくれて良かったと周囲に言ってもらえる活動を目指すこと」
と書かれています。
(以下、いろいろな「めあて」が続きます)
「絵を描きたい」という自分の希望のために、部屋を提供してもらい、道具をお借りして、先生には教えていただいているという姿勢を忘れてはいけないのです。
そして、それだけしてもらっているのだから、活動後には美術室の机や流しを磨くし、学校の掲示物を作るし、顧問が出張の日でも戸締りが完璧で、教頭先生や用務員さんから「ああ美術部が居てくれて良かった」と言ってもらって感謝を返すのだと言ってあります。
bijutubu.jpg
最近はちょっと気が緩んだのか、このことを忘れていたみたいです。
調子に乗ったようなことを言ったり、横着だったり・・・「活動させていただいている」というような姿勢には見えず、「大丈夫かな?」なんてことを思っていた矢先に暖房のつけっ放しがあったのです。

こんなんで「美術部が居てくれて良かった」と言ってもらえるのか?
という点が問題の焦点なのです。

話し合いの結果、当面の課題である「つけっ放し」については画像のようなチェック表が作成され、部長と戸締り係による二重チェックをすることになったようです。
話し合いはそれだけではなく、学校に対して「自分たちがどんな事でお役に立てるか」についても、色々な奉仕的な候補がリストアップされました
ここまで話し合えたのなら合格です。
「つけっ放し」という単なる一回のミスの話ではないのです。
それが判っているようだったので、翌日から活動は再開されました



posted by kazyhazy at 22:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 部活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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