2017年01月22日

授業を見る 授業を作る(26)

前回は風神雷神の鑑賞の「授業準備」のところまでしか書けなかったので
今日は、実際の授業の様子なんかを紹介しますね。

最初に実物大のレプリカに圧倒されたようで、生徒たちは近づいて見に来たりと興味津々です。
最初に「何が見えるか」「何を発見したか」という投げかけの時も
手元の教科書を見たり、レプリカの方を見に行ったりと生徒によって様々です。
ワークシートにはモノトーンで風神雷神が印刷されており、発見したことを書き込めるようになっています。色々と見つけたので書き込むことに没頭しているのが下の写真です。
IMG_1682.jpg
◆書く活動
このような「書く活動」を入れた授業であり、ワークシートもそのことを想定したものになっているので授業にはどうしても机が必要になってきます
できれば今度は「机をわきにどけて椅子だけを持って全員がレプリカの周りに集まって鑑賞する」スタイルに挑戦してほしい旨は伝えてあります。まあそれでも手を挙げて発表するのが苦手な子もいますから、書くことも大事にしたいんですけどね。その辺のバランスが難しいですよね。
私が見に行けたクラスは、初任者Y先生にとっては3クラス目だったみたいで、最初のクラスでの反応を見てワークシートが改善されてあったのが素晴らしいです。
鑑賞のワークシートって「最初に全クラス印刷しない方が良い」と言ったのは滋賀の女帝のI先生でした。全くその通りですね。

◆対話によるやり取り
3クラス目だけあって生徒の意見もうまく引き出したり、組み合わせたりしてくれています。
生徒:「風神と雷神は、先を争うように地上に災害をもたらしているように見える」
という意見が出ると・・・
教師:「他の人はどう?風神と雷神の関係をどう見てた?」と返します。
話題が両者の関係性に移ったのを逃さずにすくいあげることができました。(パチパチ)
生徒:「二人は協力関係にあると思う。二人の能力が違うので互いの力を合わせて嵐を起こすという役目を果たしているんだと思う」
生徒:「僕は二人はライバルだと思って見てた。ワザの力を互いに切磋琢磨する関係。」
という風に他の子からも手が上がります。生きた授業をしていますね。

◆解釈を楽しむ
授業の後で職員室でYさんから聞いた話ですが、授業後半の生徒の発言に、
「昔は台風や雷の原理なんかが科学的にわからない時代で、殿様が民衆を説得するのに”災害の原因はこういう神様だ”と説明することのできる作品だったのではないか」という解釈があったそうです。
そして、そういう解釈が生徒の方から出てきたことをすごく喜んでいました。
生徒にこれを教えよう あれを伝えよう・・・とついつい思っちゃうY先生ですが、
もしそうしてたら、こんな風に喜んだりはしなかったでしょう。
授業が想定外の所へ着地したことを楽しめるようになったY先生を見て、
--なんだか私までが楽しくなってきました--




posted by kazyhazy at 22:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 授業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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