ざっくり分けると・・・
全国レベル、県レベル、市レベル、学校レベル
に分かれるんではないでしょうか。
◆全国レベルでは・・・
全国教育美術展をまず最初に思いつきますが、美術教育以外の所からの依頼なんかもそうですね。
○○啓発週間のポスターや地場産業振興のための絵画コンクールなどがそうです。
こういうのはさすがにレベルが高いです。
作品自体で審査されて、どういう授業なのか、宿題なのか、自主制作なのかは関係なくて
教師よりも生徒の力量に左右される場合が多いのではないでしょうか?
チャレンジ精神のある生徒にとってはヤリ甲斐がありますし、そういう展覧会なんだから文句はありません。
ただ、たま〜に子供らしくない凄い技量の作品が入賞することがあって、そういう結果が発表されたときに「そういう指導」を目指しちゃう先生の勘違いを誘発しそうで怖いですね(笑)
◆市レベルでは・・・
県を飛ばして先に市を書きますが、市教委とか市内美術科主任会が担当することが多いのではないかと思います。
無作為に応募してくるコンクールではなく、
市内の学校数もわかっているし・・・・・・、
展示スペースも限られているし・・・・・・、
作業をする教師の人数も少ないし・・・・・・
ということで、
持参できるのは各校何点!
そのうち必ず何点入選!
・・・というのが決まっている地域も多いのではないでしょうか?

市内で展示される市内の学校の作品ともなれば、本人や保護者が気軽に見に行くことができます。
「地域の理解を得る」、そこにバイアスがかかった展覧会なのでどの学校からも一定の数の入選が出るように調整しているのでしょうね。
これがこの展覧会の役割なので仕方がない部分もあるでしょう。
美術教師だけが見に来て研鑽する展覧会とは目的が違うので、「こんな授業してたらアカンやろ」と思うような作品が入選することもヤブサカではないといったところでしょうか。
(良くは無いんですけどね)
授業はいずれ改善してもらう問題ですが、それは展覧会のあり方とは別の問題であるということです。
決まった枚数の賞状が各校に毎年届くのも大事なことです。
ただでさえ衰退の一途をたどる図工美術が始業式で脚光を浴びる数少ない機会です。
全国コンクールにビシバシ応募するような凄い学校しかそういう機会が得られないのなら、ほとんどの学校の始業式からこういう美術に関わる時間がゼロになってしまうかもしれませんから。
だからこういう現状になっているのですが、教師以外の人が読んだら、なんか腑に落ちない感じがするかもしればせんがどうでしょうか?。
私も腑に落ちているわけではないですが(笑)
長くなってきたので続きは明日に!