少しお休みをいただいていたブログの再開です。

さて、展覧会の持ち方について色々なエピソードを書いていたこのシリーズです。
展覧会をどうすれば良いのかを考えていきたいのですが、
間違ってはいけないのは・・・・
◆100点満点の素晴らしい展覧会がある。
◆自分がかかわっている展覧会は60点ぐらいである。
◆だから、ここをこう直して100点に近づけるのだ!
・・・・というのでは無いということです。
(そうやって改善していける部分もゼロでは無いですが)
たとえば全国的な生徒作品の展覧会を例にすると、
◆全国から大量に応募がある。
◆審査の時に教師の指導がどうだったか、授業がどうだったかまでわからない。
◆その授業の目的に照らして生徒の学びを検証したりもできない。
◆作品のみが持つ力と、その学年にふさわしい取り組みかどうかで判断される。
・・・・という感じだったとします(予想)
じゃあ、授業のことも生徒の学びも見取れていないそんな展覧会は全くダメなのかというと、一概にはそうだとは言えないことが分かると思います。
そういう展覧会にはそういう展覧会の意義や役目があるのです。
つまり、展覧会にはタイプがあるのです。
年末に紹介していた本県の展覧会で言うと
◆展示されるのは研究大会会場である。
◆見るのは勉強しに来た美術教師である。
だから、いくら生徒の力量が凄い作品であっても「こういう授業はやってほしくないし広がってほしくないなあ」と思えるような授業作品なら入選させるべきではない、ということになります。
それが、その展覧会の意義と役割になるわけです。
ただ、その辺がスパッと割り切れていないからこれまでのようなエピソードになるのですが(笑)