堤先生が立体の審査員の統括担当だったことは書いたと思うのですが
おもしろ〜い現象が以前からあるので暴露してしまいましょう。
それは何かというと
「この二人が授業した作品は入選しない」
という現象なのです(笑)
以前に書いた授業のコピーの話の中でも
私が考案した授業を真似して授業してくれる先生方が出てきて、その先生方の授業作品が入選して、同じ題材なのに私のが落ちる・・・というのがあったと思います。
実はこれは北海道の山崎先生も同じ現象だったらしいと本人から聞いています。
まあ、山崎先生と一緒だというのなら光栄なのでまあいいか・・・という感じですね。

山崎先生の言葉を借りると
「授業が良くなれば良くなるほど作品の見栄えは悪くなり、入選しにくくなった」のだそうだ。
そりゃそうでしょ。
「展覧会に入選するような作品を仕上げさせるぞ!」というような目標意識は微塵もないので、そっち方向へ誘導することはせずに、生徒の考えを尊重し、それが実現できるためのアドバイスしかしてないですから。
教師の側に先に完成予想図があって、そこに到達できるようにあの手この手で指導すれば、そりゃあ見栄えも良くなるでしょう。
ベテラン教師のオリジナリティあふれる授業作品を審査するときにも困惑します。出品生徒全員がこんな珍しい表現方法を使うとは思えないので、ベテラン教師ならではのアイデアなんだろうなと想像できます。
目を引きますが、生徒がその表現をする必然が無いのです。
当の審査会ですが
審査が始まる少し前の時間に堤先生が自分の授業作品を私に見せに来ました。
堤「どうですこの作品」
梶「おおお、メッチャ良いやんか」
堤「でしょ?。授業中のこの生徒の姿を見せたかったです。」
梶「けど入選はしないかもな」
堤「やっぱり」(笑)
記憶は定かではないですが、こんな内容の会話を交わしました。
本番直前の「わかる人にはわかる」ミニ審査会の模様をお送りしました。