2016年12月10日

校内研日和(19) セリグマンの犬 2

FBの方にはこの記事に関する感想やご意見をいただいています。
ありがとうございます。
難しい内容なので心配をかけることのないよう
誤解を解くためにも、もう少し例を出しますね。
本校に外部講師できていただいたF先生の講話に出てきた話をそのまま紹介すると・・・
print.jpg
よく5教科なんかでプリントを配って「その問題を解きなさい」というようなシーンがあると思います。
そして生徒たちが隣としゃべったり教科書を開けようとすると
「最初はまずじっくり読んで、しばらくは自分で考えましょう」
・・・というような、しごく真っ当なセリフが聞かれることも多いと思います。
しかし非常に勉強が苦手な子にとっては、自分で考えようにも全くのチンプンカンプンだったとします。
しばらくして「相談していいよ」とか「教科書を見ていいよ」と言ってもらえるのを待つ時間になります

勉強が本当に苦手な子は、得てして他教科も苦手な場合があります。
だから他の4教科でも同じような目にあうことも考えられます
すると、
その子はプリントが配付されたら、しばらく待たねばならないことを学習します。
そしていつか、その子のために非常に初歩的な学習プリントを作ってくれる先生が来て、それを手渡されたとしても、またそれがその子にとって解ける問題だったとしても自分では考えないようになっているのです。

これがセリグマンの犬で明らかにされた学習性無力感の例です。

この話は、
「最初はまずじっくり読んで、しばらくは自分で考えましょう」
という真っ当なセリフで
「すぐ頼らないで一生懸命考える生徒を育てよう」
という一歩踏み込んだプラス効果を期待したアドバイスなのですが
薬に副作用があるように、一方の効果のある指導は同時に、別方向の効果を無意識下に呼び込むことがあります。
これをヒドゥンカリキュラムと言いますが、
次回はこれについてもう少し書きますね。



posted by kazyhazy at 21:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 校内研 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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