2016年10月23日

美術教育学会(滋賀大会) 自分の発表 その10

発表5.JPG
教師からのディープな投げかけがあって、生徒たちは色々なことを考えてくれるわけなんですが、それぞれどんな意見を出してくれたのかを紹介しますね。

<クリスティーナの世界の場合>
「主に室内で働く彼女をワイエスは、広い世界に出してあげたかったのではないか。だからこの作品は必要以上に遠近感を感じるし、広さの表現に力が入っているように思う」
「足の悪いクリスティーナに限らず体にハンディを負っている人にとってはこの世界は、この絵のように厳しく荒涼としていることを表しているのではないか」
「彼女にとって目的地は、私たちよりも遥か遠く感じるというそんな彼女の心情を描いたからクリスティーナの世界という題の作品なんだろう」
「草をにぎって体を引きずるように少しずつ前進しているのが彼女の苦労であり生き方でもあるから。」

・・・というような感想をプリントに書いてくれました。
もちろん全員ではないですが、なかなかハッとさせられるようなことを書いてくれます。ここに紹介したのは梶岡の想定を超えた(自分では思いつかなかった)予想外のものということになります。
Christinas-World-1949.jpg

<東京オリンピックの場合>
「自分だけを作者名にするなんてずるいと思う」
「個人名ではなくポスター制作委員会にすればよかったのに」
「上司が部下の手柄を横取りするのは世の常だ。けしからん」
「衣装係や照明係は、別人でも交代可能だが亀倉さんは交代できないと思う」
「作成を依頼されたのは亀倉さんだった。彼は実現のためにスタッフを雇ったんだからこれで良い」
「嵐のCDは、彼らが曲を作ったり歌詞を書いてメッセージを発信しようとしていないけど嵐の名義になっているということも関係があるかも」

・・・・というような意見を聞くことができました。
賛成派と反対派に分かれて激論するクラスもあれば、たいして揺さぶられずに「亀倉さん名義で当然だろう」というクールなクラスもあります。そういうクラスでも生徒個人が書くワークシートには数名、色々と疑問を持った生徒もいるようで、読みながら
「クールなフリして、けっこう揺さぶられてるやん」(笑)
と、ニヤついたりしています。
sczn147.jpg


posted by kazyhazy at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 学会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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