2016年10月21日

美術教育学会(滋賀大会) 自分の発表 その9

発表5.JPG
OpenClosedという言い方はあるけれどDeepという言い方はありませんよね。
本当はこの発問も、種類でいうとオープンクエスチョンなのですが、生徒たちが深く悩んだり葛藤したりする発問を準備しておきたいという自分の心構えのためにこう呼ぶようにしています。
(でた!命名好きのサガ)
さて、それぞれの作品で、ブレークスルーとしてのクローズドクエスチョンで揺さぶって伏線を貼ったところに、どんなディープクエスチョンを放ったかというと・・・・

<クリスティーナの世界の場合>
 生まれながらに足の悪い彼女は、自分にできる仕事をしながら50歳を超えたところでワイエスにモデルを頼まれたという話をした後です。それに続けてディープクエスチョンを投げかけます。
「足の悪いクリスティーナを描いたワイエスは、なぜ荒涼とした草原に彼女を配置し、なぜ草を掴んで地を這うような姿勢にして、これに「クリスティーナの世界」と名付けた。これは一体どういうことなのだろうか。」

<東京オリンピックの場合>
撮影時に作者が現場に居なかった事実を伝えて「そんなバカな」とブーイングの嵐の中で生徒に投げかけます。
「授業の最初に資料で調べて、作者名は亀倉雄策さんでしたよね。けどどうでしょうか?この作品の作者名は亀倉雄策のままで良いと思いますか?」

クラスによっては小グループでの討論となったり、全体でのディベートになったり、個人でじっくり考えたことをワークシートに記入するなど、状況に応じて異なる展開が可能ですが、一生懸命そして真剣に考え始めることは請け合いです。

このディープクエスチョンというのは、
・本当に正解があるのかどうかも怪しい
・大人でもこたえられるかどうか怪しい
・指導要領に沿っているのかも怪しい
・・・という怪しいことだらけの発問です。(笑)

しかし、この場に居て、この授業を受けた者だけが、この高みへ飛躍できる奇跡ののような時間にしたいと思っているのでこのような発問をしてしまうのでしょうねえ。
(まあ実際は、クラスによっては違う方向へ進んだり、たまにここまで来れなかったりするというのが難しいところ。鑑賞の授業はナマモノですから、綺麗ごとだけではなく色々あるってことを正直に書いてるだけ良心的だと思ってください。)

さあ、この無茶ぶりとも思える発問に生徒はどう答えたのでしょうか?
続きは次回。


posted by kazyhazy at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 学会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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