2016年07月19日

授業を見る 授業を作る(9)

初任研の期間中、初任者は忙しいです。
ただでさえ覚えなきゃいけないことが多いのに、
他の先生と同じように仕事があって、その上センター研修にも行かなきゃならない。

結局、新しい授業のための話し合いは日曜日になってしまいました
部活があるわけでもないのに、
成績処理の時期でもないのに日曜日に仕事であります。

で、初任のYさんが用意した原案は、
「生徒の頭から生えてくるものを作りたいです。授業の最後にはそれを頭につけて記念撮影ができるのが良いです」とのこと。
さすがは若いです。私なんかが考え付かないような発想が飛び出してきました。
IMG_0184.jpg
今は、すでに授業が始まっているので、針金で骨組みを考えている場面の画像があります。

しかし、相談を受けた時点では、まだまだ詰めないといけないことが沢山ありました。

話を聞いたこの時点で私の頭の中では、
まず、立体制作であるということ。A表現(1)なのか(2)なのかは未定。主題や構想をどこに設定するのか未定。針金で骨格を作って粘土で仕上げて彩色も可能・・・・と把握しました。

そして、最後の授業での撮影会という「結果」が先にあって、後から「経過」をこれから考えなければいけないという、題材開発においてはマズいシチュエーション。

さらに、作品制作は授業の目的ではありません。言わば学習の「手段」です。ですから目的が決まっていないのに手段が先にある状況だと言い換えてもよいと思います。

でも、生徒をよく知っているYさんが、「こんな活動が今の子らに向いている」と判断したこと。これは貴重です
実際、今進んでいる授業で生徒たちは生き生きと取り組んでいるので、この判断が正解であることは後になってわかることになるのです。

美術の授業を組み上げるには、学びをどこに設定するか、主題生成の指導は生徒の生活や体験に根差しているか、制作時に自分で工夫するような活動になるのか、評価との整合性は・・・共通事項は・・・と難関パズルのような至難の業なのですが、その中でも「生徒がやりたいと思える」という条件が一番難しいのかもしれません。

それを女のカンなのか、若さなのか、「これだ!」と思ったその判断を尊重することにしました。
「とほほ」という気持ちは正直ありましたが(笑)、それを大事な軸にして「他の部分をちゃんとしてあげなきゃ」みたいな親心でしたとさ。


posted by kazyhazy at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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