学会の事務作業やら、自分の発表の用意やら、別の原稿やら・・・
facebook見てるとみなさん活発に活動しておられるようですが、私は家に引きこもっております。
さて、初任者Yさんですが、4月から授業をしてもらうにあたって、とりあえず私が以前1年生を担当していた時にやっていたことを「そのままやってみ!」という感じでやってもらっていました。
過去の記事でいうとこの内容(リンク)の授業になります。
まあ、今だったら私ももう少し違ったやりかたをするかもしれませんが、一応は堅実に組まれた授業です。
大阪教育大学の佐藤先生が他府県の研修や学会で紹介してくださった授業でもありますので、勉強してもらえる部分もちょっとはあるだろうと。
講師経験のあるYさんですから、「何でもいいよ」と言えば彼女の過去の実践になってしまうことでしょう。
たぶん、色々と目から鱗を落とさなきゃならんとは思っていたので、基本的な題材をやりながら、「生徒の学び」を見取りながら舵取りをできるように、説明することとしないことの見分けがつくように、生徒自身が考えて試行錯誤する余地を残すように、などなどを学んでいってくれればなあと思ったわけです。
その課題も終盤になり、以前の記事にも書いた「ロックウェルの鑑賞」を終えれば次の題材ということになります。

次の題材を相談するとき、「今度は自分で授業を作ってごらん」と言ってしまいました。
ええ言いましたとも(笑)
これで題材開発が始まります。
そして、ここが美術という教科の恐ろしいところ。
授業を作らなきゃいかんのです。
他教科の初任者には年間指導計画という強〜い味方がいます。(美術科もありますが)
次に何をしなければいけないかが白紙なんてことはありません。
しかし、美術科は生徒の様子を見て、白紙にすることができます。
生徒のできることできないこと、学年の特性、経験などを見て授業を変えることができるのです。
私が過去に作った3年分の指導計画は一応ありますが、美術の授業というのはナマモノで、教師と生徒がその場その時に生み出す奇跡みたいなものですから(ホントは全教科そうなんですけど)
結局は自分でゼロから作り出す力が必要になってきます。
そういう訳で、授業の原案を本人が考えて、その相談に乗ることにしました。