2014年05月22日

美術部の顧問(12)美術部に欠けているもの−1

運動部の場合は、練習試合などで勝ったり負けたりする中で「自分たちの頑張り具合」がどれくらいなのかを感じ取ったり、練習改善に生かしたりできるのでしょう。
しかも「強いか強くないか」、「勝てるか勝てないか」の一次元ですから切実です。

美術部の場合は、まず普段から練習試合がありません。
他がどんな事をやっているのかさえ知りません。

「もっとマンガヲタク的な活動をすべきだ。それが普通の美術部だ」
というような意味のことを本気で主張する生徒もかつては居て、
全国を飛び回っている私に「先生は美術部がわかってない」なんてことを幼い顔で言うもんだから
苦笑しながら困ってしまったことがわすれられません。

美術部に欠けているのはある種の「客観性」ではないでしょうか。
狭い世界だけで活動し、手の届く範囲しか見ずに活動する・・・。
吹奏楽部でさえ課題曲の優劣というモノサシがあるのに、美術と来たらジャンルや方向性は無限大。
勝ち負けのような単純な価値観でもない作品の良さの捕らえにくさ。
IMG_1795.jpg

そこで昨年は県内美術館と全国展会場(堺)に引率するという例年に加え、他校美術部へ遠征に行きました。熱心なことで知られる、あの魚住東中学校です。
(片道約二時間半の行程です)
教師が美術室であーだこーだ言うより
外に連れて行って、自分の目で見て感じて、判断すればいいと思ったのです。
価値観は多様ですから。

IMG_1760.jpg
訪問校の生徒作品を前に、作者と一緒に鑑賞会ができたのは大収穫でした。
腕前ではかないませんが鑑賞は鍛えられている本校生徒。
たっぷり吸収してくれました。

この遠征に参加した生徒の意識が変わったことは言うまでもありません。
「他校の美術室にも、自分たちと同じように頑張っている中学生が居るのだ」
という実感は、やはり実際に行って体感しないといけないようです。



posted by kazyhazy at 01:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 部活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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