2014年04月23日

美術部の顧問(2)神様が降りてくるまで

本校の運営内容を情報共有しようかな? という思いつき第2弾です。
(決して「素晴らしい運営だから真似しなさい」っていうのではありませんよ)

合い言葉のように何度も基本姿勢が押さえられるというのが前回でしたが、今回はもうちょっと美術寄りの合い言葉です。制作途中に私がこれを言えば、生徒達は「ああ、あのことか」と理解できるその言葉は・・・・

「神様が降りてくるまで」です。

油彩をやっている生徒が多い本校ですが、ポスターカラーの感覚が残っているせいか、ひと通り全体に塗った段階で「どうしたものか」と立ち止まることがあります。
樹木を一本描くのでも、茶色一色で塗っただけでは終わらないし、小手先で陰影を付けたぐらいでも「まだまだ」という感じにしかなりません。
そんなときに
「まだ神様は降りてきていないなあ」
なんて言います。
IMG_1982.jpg
重層的に取り組みが重ねられる油彩という描画材は、生徒が集中して何日も何時間も取り組むと、あるとき「神様が降りてきたように」何かをつかむことがあります。
それは、生徒自身が「表したい」とイメージしている状態と、実際の画面の状態が一致したときなのかも知れません。
もし樹木を描いている生徒がそういう域に達したときには、後ろから「あっ樹木の神様が降りてきてるね」・・・なんてことを言っています。

筆致の腕前ではなく、(例えば)ナイフでこすったら画面上の別の乾いていない絵の具と混ざったりして偶然そういう現象が起こります。あるいは失敗したと思って雑巾で拭き取ったら良い感じになったりすることがあるかも知れません。
小手先で描こうとしても描けないような良い状態がいきなり現れる訳ですから「神懸かり的」というのも、あながち間違いではないでしょう。

そういう偶然を引き寄せるまでやらなあかん、ということですか。

岩の部分を描いている生徒が、質問に来ました。
「先生、岩ってどうやって描けば良いんですか?」
岩を描くたった一つの正解があるわけではないのに、こんな事を聞いてくるのはよくあること。

どんな風に返答するかは、あらかじめ決まっています。
「岩の神様が降りてくるまで」


posted by kazyhazy at 00:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 部活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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