当時(20代の頃)たまたま手に取った本にも同様に記述があり、
「やっぱり同じ事に気づく人がいるんだ」
・・・と安心したのを覚えています。

大変勉強させていただいた素晴らしい本なのでオススメですが、ベティエドワーズの論旨は、ちょっと私とは違います。
「絵を描くときのようにアナログ的に右脳を使う側面と、言語のようにデジタル処理で生活する側面がある。」というような文章であったように記憶していますが私は、
「絵を描くときにデジタル処理とアナログ処理が両方行き来していて、双方のコンビネーションが大事だ」と考えています。
「だから、絵を上手に描くためには脳をこういう風に使えばよいか」について重要なヒントが書かれたこの本は、「上手に絵を描くと言う目的の意味を分析するため」に、デジタル・アナログという手段を通過したという印象を持っています。
(本を読んでから20年ほど経っていますので誤読があったらご容赦を)
上手に絵が描けるようになることを最終目的としていない私は、生徒理解の一環として、あるいは授業分析としてデジタル・アナログを使っていました。
つまり、教師が投げかけたものが、生徒にどう響いているかを検証する一つの手法というわけです。そして生徒の活動や反応をデジタルとアナログで解釈すると、今まで見えてなかった課題がピンポイントで見えてくるのです。
金沢での発表で紹介したかったのは、こういう主旨です。
次回から、具体例を使ってもう少し詳しく内容に触れていきますね。