たまたま苦手な子だったというのなら「あり得る」と納得もするが、
これが全体的な傾向ともなると危機感を感じる。
美術の授業は、得意な子が楽しむための時間ではないので
趣味的な授業はしていないし、学びの指向性も明確にして、
公教育として全員が学ぶに相応しい内容を目指している。
だから苦手な生徒たちも、それを意識することなく自然に授業に取り組んでくれている。
もし、自分が習ってきたような昔風の美術の授業を、今の生徒にやれば
これはもうたぶん壊滅的な打撃を被るだろうな。
なんかテーマだけを与えて構想しろ、エスキースを描け、それを作品に組み上げよ!
生徒を外に出して、とにかく写生して良い風景画を作り上げよ!
・・・・みたいな作家育成型の授業をやれば9割方は脱落するだろうな。現状を見ているとそう思う。(地域性もあると思うが)
フェイスブックに
「原因は何なんでしょう?」とコメントを書いてくれた方がいましたが、
ずばり小学校の図工が減ったからでしょう。
中学校美術よりはマシとはいえ、展覧会出品前に集中して活動して時数を失うので
平時は週1時間程度だと小学校の先生が言っておられました。
(正確な時数を知らないもので、間違っていたら訂正して下さい)
週1時間!
中学校の、ありえない時間数と変わらない状況で小学生たちが過ごしているのだと思うと泣けてきます。
若い先生に時々使う言葉があります。
こんな、あり得ない状況でも美術の授業を大切にしたいなら
こんあ、あり得ない状況でもマトモな授業をしようと思ったら
「奇跡を起こすぐらいのつもりで授業にとりくめ」