2012年11月11日

鑑賞「東京オリンピック」(6)

教室に大きな「どよめき」が起こって、この授業が投げかける本当クエスチョンが生徒の前にあらわれた所まで書きました。そこですかさず次の発問です。

資料集や美術書などでも「東京オリンピック公式ポスター」作:亀倉雄策となっていますが
「作者名は亀倉雄策さんで良いのだろうか」
という疑問を生徒に投げかけます。
IMG_0192.jpg
漠然と作品を眺めるだけでは終われないクエスチョンを突きつけられて、生徒達の頭はめまぐるしく回転し始めます(たぶん)
絵画や彫刻の鑑賞ではなかなか現れない、デザインの鑑賞ならではのシチュエーションです。

「作者名は亀倉雄策さんで良いと思います」と発言した生徒にも
「ダメだと思います」と言った生徒にも
「どうしてそう思ったの?」と投げ返します。
「沢山のスタッフが働いているのに亀倉さんだけが手柄を独り占めしたみたいで嫌です」
「そのスタッフは、仕事を頼まれた亀倉さんが集めたスタッフなんだから、これで良いと思う」
「そうだそうだ。よりよい物を作るために一流の人材を使うのは当たり前だから」
「せめて撮影現場くらいは行かなきゃ作者名としては失格だろう」
「照明さんや衣装さんがバラバラに存在してもこのポスターは出来なかった。方針を決めたり、まとめたりする人が居ないとできないし、それが亀倉さんだった」


作者って何だろう・・・ということを考える機会になったでしょうか。

 


posted by kazyhazy at 12:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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