2012年11月09日

鑑賞「東京オリンピック」(5)

「この発問には続きがあります。」・・・な〜んて中途半端なところで前回は終わってしまいました。
このポスターを作るのにどれほどの仕事が必要かを問うたところまででしたね。
どのクラスでやっても
・写真を撮影する人(カメラマン)
・ロケ地を確保したり整備したりする人
・照明係
・ランナー役のモデルと、そのモデルを調達する係
・衣装(ユニホーム)や靴を用意する人

・・・・という意見が共通してでてきます。

美術資料なんかで作者名は「亀倉雄策」であることは知っていても
「作者イコール絵を描いた人」という画家の方程式が無意識にあって
ここにいたって初めて「そういえば沢山の仕事が必要なんだなあ」と意識化されます。
IMG_0191.jpg
ワークシートには仕事を列記する欄の隣に「○×」を記入する欄があり
ここで、今回のメインの発問その1を投げかけます。

「それぞれの仕事や役割について、亀倉さん自身が手がけたと思う物には○印、亀倉さん自らやってるわけではないと思ったものには×印を付けてみよう」

色々と考えながら生徒達は記入していきます。
「作者イコール絵を描いた人」という画家の方程式が崩れていきます。
・写真を撮る仕事(カメラマン)については早くから意見が出ます。

「写真はプロのカメラマンに任せた方が良い物ができるし、デザイナーである亀倉さんが自分で撮る必要は無いと思います。」と発言してくれる生徒が出ます。
さすがは3年生。なかなかかしこいぞ。

こういう感じで、ポスターを制作する過程の仕事に関して生徒とやり取りをしてると、「○派」と「×派」で意見が分かれる項目もあって、それぞれがそう考えた根拠を発表し合う場面もおこります。(ちょっとしたディベートですね)

そして全ての仕事に決着を付けていきます。
あえて私の方から「正解」を言ってでも決着を付けていきます。
「まさか亀倉先生自身がランナーのモデルとして走ってたりしないよなあ」なんて言いながら
黒板に列挙された役割に次々と×印を書いていきます。
この辺で教室はざわつきはじめます。

上記の5つの役割までは良いのですが、6つめにこういう仕事がありました。
・現場監督(撮影現場で采配を振るう人)・・・
これにも私は×印をつけながら「亀倉さんは現場には行っていません」と事実を述べます。

ここで教室には大きな「どよめき」が起こって、
この授業が投げかける本当クエスチョンが、生徒の前にあらわれます。


posted by kazyhazy at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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