お話をさせてもらう機会を与えてくださって感謝です。講話を準備するに当たって自分自身もかなり色々な考えを整理することができたからです。
自由奔放に様々な取り組みを展開する我々美術教師ですが、それが「良さ」となって発展してきた素晴らしい部分にだけ目を向けるわけにはいきません。
すっかり落ち込んでしまうような事態に直面することもあります。
何の学びも目的も感じられない美術的な作業・・・いわゆる「美術の授業もどき」とか趣味的な美術の授業は、特に「表現」の授業の中で問題になっています。(こういう活動が授業時数を減らしたとも言われています)
「美術教育の研究もどき」というのもありますよね。
主体的に取り組み、生き生きと感性豊かに創造する生徒を育む、基礎基本を大切にした授業を求めて・・・(笑)色>みたいな美辞麗句のテーマを掲げて、何をどうしたら主体的と言えるのか、何処をどう見たら感性が豊かだと判定できるのかを全く検証しない研究大会もあるかもしれない。

そこでまずは研究をするための切り口とは何かを整理させてもらうことにしました。(自己流ですが)
バラエティに富んだ美術教師が積み上げて来た価値観や実践に、考えるための切り口を差し込む・・・・・。
それに照らして検証しながら授業改善を進めるわけですが、一人ではなく仲間と同じ切り口を使って検証し合い、共通する話題で研究できるなら、それが初めて組織的な「研究テーマ」という事になるわけです。
こんな話から始めました。
そしていくつかの「切り口」を提示して、実際に私の授業実践をその切り口でバッサリ色>と切り開いて見せたわけです。
つづく色>