
新しい風を民間企業から教育現場へ…という政策に応募した主人公が遭遇する事件をコミカルに描く、読みやすい小説なんです。
たいていの場合は公務員のぬるま湯のような「お役所仕事」に民間企業人が切り込む…というのが、よくある話。
そんな話なのかな?と思いながら読んでいると、全く逆でなかなかリアル。
<色:#990000>◆着任早々、職員室の自席に座って、隣の席の教師がパソコンで仕事をしているのを眺めている主人公。隣の教師に向かって主人公は
「あの〜、私の机には端末がないのですが・・・」と尋ねる。
隣の教師は、
「あっこれは私のです。あなたも不便だから買った方が良いですよ」
とアドバイス(笑)
主人公は仰天する。
◆8時15分から勤務を始める主人公。普段よりも仕事の開始が早いのにとまどう。業間10分の休みなんて、休憩にはならないし、昼も教室で昼食指導をしながら自分も昼食。休む間もなく午後の授業。放課後は部活。勤務時間を過ぎた当たりからやっと、プリント作りなどの仕事らしいことができる。さらに土日もつぶれるという激務に目をむく主人公。色>
よく、我々の職場で、なにか「ぬるい」事態を眼にしたとき
なんか勘違いしている御仁が
「そんな手ぬるい仕事ぶり、民間では通用せんぞ!」
と、おっしゃる。
そう言うときには時々教えてあげるんだけど
こんなに従業員の自腹に頼った経営をしている側…管理職や市政…にこそ、民間では通用しないような甘えがあるんですよね。色>
最後のエントリーされた言葉にウンウンと頷いていてしまう私でした。木枯らし寒いぃぃぃ。
そうそう仙台がモデルでしたな。この小説。だったら伊坂幸太郎の小説なんかも読破してるのかな?hakusuke氏は。</span>