2007年12月06日

教科のバイアス−9

<色:#006600>とある学会の協議の場。
コンピュータを使った美術の授業の実践発表に対する質疑の時間。
私は、そのとき(も)司会をしておりました。

しかし、少々苛立っておりました

授業の目的にかなうように、ソフト開発までした先生のすごい発表だったのですが、非難轟々
「芸術教育にパソコンはいかがなものか…」
「やはり自分の手を使って表現することが…」
などなど、「何をいまさら」の意見が偉い先生方から頻出。

ああ、こういう意見って、パソコンが出始めた20年ぐらい前に、現場の研究会で散々出たなあと懐かしさまでこみあげました。

この件に関する解説は「先生への手紙シリーズ」というエントリーをお読みください。

<色:#006600>さて、その協議会の中で、ある芸術系大学の先生が、今後の美術教育についてこのようなビジョンを語ってくれました。

私のところに来る最近の学生は、デッサンもクロッキーもずいぶん質が落ちてきた。これからの中高の美術教育は、(パソコンなんかやらせず)もっとデッサンやクロッキーに力を入れていくべきなんじゃないかね」…と

一部の学会員から失笑が漏れ聞こえたました。

そりゃあ、クロッキーやデッサン力や付くに越したことはないけど、ずいぶん専門教育にバイアスがかかった意見に驚き。
そういう専門の大学に進む、ほんの数パーセントの生徒のデッサン力を付けるために、全校生徒相手の授業計画にバイアスをかけろと云うんでしょうか?

こんな所にも「美術」と「美術科」の、名前が似ているのに全く違うベクトルを持っていることによる齟齬が感じられたのですが、考えすぎでしょうか?


posted by kazyhazy at 20:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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