2017年01月16日

中美連滋賀:冬の大会(4)

話は前後しますが、公開授業を見る前・・・つまりほとんど到着してすぐの受付時ですが、参加者は公開授業でどの班の生徒を観察するのかを割り当てられます。
生徒がどういう反応をして、どういう活動をして、何をつぶやいたかを観察するのが公開授業であるというスタンスです。
これは何年も前からこのスタイルで、ウチの校内研もこれを踏襲させてもらっています。
どんな素材で何を作っていて教師がどう進めるのか・・・という授業ネタをコピーしに来たわけじゃないぞというわけですね。
(まあ、その辺はほっといても耳に入ってきますから)

授業後の、研究方針の説明の後に授業研究会が始まりました。
A班の生徒を観察した4〜5人の教師は、Aグループの席に固まって着席します。
自分たちが観察した生徒の様子を話し合ったり、発表したりというスタイルで研究会は進みます。
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テーブルの上をよーく見てください。赤や青の紙が置いてありますよね
例のアレです。
中美連の授業研のスタイルを本校の校内研は踏襲していますが、これに関しては逆で、本校でのアイデアが中美連の方に採用されました。
(私がこの紙を用意したのではないのです)
授業の中のいくつかのポイントごとに堤先生の方からグループに質問が投げかけられます
それに対して色で意思表示を返すという訳です。

色の数で全体的な傾向も見えるし、疑問点や反論を聞きたいときには「赤い紙」を挙げた先生に指名して意見を聞けばよいというやりかたです。
みんなが一斉に色の紙を挙げているところの画像があればよかったのですが、自分も参加者として「どの色にしようかなあ」なんて考えて、選んだ色を挙げているもんだから、その瞬間の写真を撮るチャンスを逃してしまいました(笑)
こうやってブログに書こうとして、そのことに気づいたというマヌケた話です。

なんとなく授業の印象や感想を聞く会ではなく、生徒の反応を軸にしながら、授業の骨格についてどうあるべきだったかを協議しあう会になりました。
授業直後に(研究会の冒頭に)「授業者から今日の内容について一言お願いします」
というスタイルの授業研も多いと思います。
本県はそうではなく、研究会をガッツリやった後に(最後に)授業者から感想を言ってもらいます。
これも堤先生スタイルですね。
これがまた良いんです。先に授業者に何か言われると協議にバイアスがかかります。授業者にとっても協議を聞いた後の方が今後の展望が語れるというものです。

この「授業者の感想は最後」というやり方ですが、良い方法なので今度はこっちが校内研に真似をさせてもらっています(笑)
お互いに真似の応酬をしあっていますね。

これをお読みの先生方も、ご自分の県の研究会に取り入れたいと思われる点がひとつでもあれば良いのですが。


posted by kazyhazy at 21:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月15日

中美連滋賀:冬の大会(3)

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堤先生が「妖怪の特徴」をプレゼンしています。
みんな「この妖怪にはどんな特徴があるのか」を聞き入っています(笑)
ここが、妖怪の研究大会だったらわかるのですが、いえいえ中美連冬の大会です。

公開授業が終わったら次にあるのは開会行事的な挨拶と研究部長による研究方針の説明です。
「私たち美術教師は<見バエ>という名の妖怪に取り憑かれると、正気を失って見栄えのする作品制作を重視するようになってしまうのです。私もかつてはこれに取り憑かれていた時期がありました。」
という感じで始まった方針説明の画像だったんですね。
授業の主役が教師ではなく生徒になっているかどうかを考えるのが、ここ数年の滋賀の研究方針です。
だからこういう入り方をしてくれました。
・・・という訳で今日は中美連滋賀の研究方針の在り方について書きます。

過去記事でも紹介していますが中美連滋賀では・・・
◆研究方針に凝ります(笑)
「生き生きと主体的に制作に取り組む生徒の育成」というような寄せ集めたような文言で研究テーマを作らないし、「何を研究するのか」、「どう検証するのか」がわからないような研究方針にもしません。
これまで
<何を削って 何を残すか>
<美術の授業 組み立ての条件>
<生徒の学びを通して見る その授業の意味>

などがありました。

◆5年ぐらい続けます。
年に4回、春夏秋冬に研究の機会があり、「4回もやるなんて素晴らしい」という風にもとれますが、「たった4回で何の研究が成就するんだ?」とも言えます。毎年変えていては県内津々浦々に浸透しないというのもありますし、そもそも凝った研究方針を「毎年変えるなんて大変だ!」(笑)というのも正直あったりするかもしれません。

かれこれ20年以上前にこのスタイルを作りました。
「作ったのは私だ」と鼻高々で言いたいところではありますが
当時はやはり手探りで模索していた部分もあり
不十分だったところを堤先生がより良いものにしてくれました
今の方が断然!洗練されていて、聞く側にとっても親しみやすいものになっている点なんかはチョット悔しいトコロですね(笑)

posted by kazyhazy at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月14日

中美連滋賀:冬の大会(2)

昨日の研究大会の事を紹介していますが、
それだけというのもナンですから、例年がどうなのか
どういう流れでこうなったのか・・・なんかも含めてお送りしております。
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さて、研究大会当日は公開授業からはじまります。
この公開授業について今日は少し紹介します。
画面の中に「頭に装着」という言葉があり、このブログをここまでお読みの方は別の授業を想像してしまうかもしれませんが、全く違う授業です。
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結束バンド・・・というのでしょうか?
こういう素材を使って作る「装着アイテム」ですので、頭からツノが生えてくる訳ではありません

この授業のことを役員会で相談し始めたのは夏の終わりぐらいだったでしょうか。
半年も前に授業者は原案を我々に示して授業研究を始めるのです。
滋賀の女帝(笑)伊庭先生が作ってくださったこのシステムは公開授業を「授業者に丸投げしない」というスタンスをずっと維持し続けています。
この方法は・・・・
◆若手〜中堅の授業者に、半年かけて基礎的な授業作りの研修ができる。
◆授業研究会が授業者の欠点攻撃にならずに建設的に進む
◆逆に批判的なことを言うべき時も個人攻撃にならず言い易い。

というようなメリットがあります。
自由に授業させてもらえなくて、役員が寄ってたかって注文付けた授業をさせられるなんて窮屈だと思われますでしょうか?

開催地は順番に回っていますので、授業者はその地区の先生の中から決まります。
若手〜中堅の中から「この人」という人を女帝が指名します(笑)
「授業はあんたがやりなさい」
「この日までに指導案(原案)を出しなさい」
という感じで
白羽の矢というのでしょうか?鶴の一声というのでしょうか?
女帝の託宣が下されると逆らえません。
次に我々にも召集がかかります。
堤先生と梶岡が原案を持ってきた授業者の相談に乗るという指導案検討会です。
(けっこう日曜日であることが多いような気がします)

授業者が一番やりたい部分はなるべく残しながらの調整であることが多い (はず) です。
根本的にひっくり返す時は、授業者の一番やりたいその部分を最大限生かすためだったりもします。
技術伝達型の題材や生徒に主題生成がない原案の時なんかがそれに該当します。
そこには厳しく手が入りますが、授業者が使いたい素材なんかはそのままだったりします。
やはり人には得意分野というのがありますので、授業構造は変えても土俵は動かしません。

8月の下旬からボチボチ初めて
秋ごろの役員会で何度か集まる時にも相談して
クリスマス前後の役員会で最終決定するというのが例年のパターンです。

こんな感じなんですけど、やっぱり窮屈に感じられますでしょうか?
情報提供いただいて他の県の様子なんかも勉強させてほしいです。
posted by kazyhazy at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月13日

中美連滋賀:冬の大会(1)

今日は中美連滋賀の冬の研究大会でした。
「展覧会をどうするのか」
また後日に続きを書かせてほしいと思っているのですが、
今日からしばらくは「中美連滋賀ってどんな研究会なのか」を紹介していきたいと思います。
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まず毎年前の日の午後に・・・・
会場校で半日をつかって作品展示などの準備します。
そして夕方には(県内の研究なのに)ホテルにチェックインします(笑)
それは、その日に(研究会の前日に)懇親会をするからなのです。

今回の場合だったら講師は田中真二朗先生で、
前日の夕方にはお呼びして、さらに翌日の授業者も含めて飲むのが通例であります。
二人とも翌日に大役が控えているのに、遅い時間まで申し訳ないのですが
この時間しかゆっくり話ができないんですよね。
「研究会の後ではあかんの?」と思われるかもしれませんが
研究会のあとは、遠くから来ていただいている講師の先生には早く帰っていただかなければいけないし、こちらとしても後始末に時間がかかったりしますので、やはりここしかないのです。

県内のどこで研究会があろうと、関係者が毎年ホテルをとっているのはそのためなのです。(あきれてしまいますか?)ちょっと変に思われるかもしれませんね。

滋賀県って真ん中に琵琶湖があるドーナツ状なので
県内のどこで研究会があっても
ぐるっとアウトコースを回って行くような印象があります。
そういう地理的なことと、準備物を積んで行ったりする関係でどうしても自動車で行くことになるので、飲み会の日はやっぱり泊まっちゃうなあ。

今日も寒かったですが
過去に一度研究会の日が大雪になったことがありました。(湖北が会場でした)
近くに宿泊してなかったら誰も到着できないところでした。(笑)
posted by kazyhazy at 22:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月11日

展覧会をどうするのか(10)

便宜上ここまでは乱暴にも
全国的な展覧会、レベル、市町、の3つに分けて
そこから見えることを書いてきました。
書き始める時は、そんなことは思いもしなかったのですが
「県レベルの展覧会がかなり面白いことになっています」よね。!

これは県以外の他が万全ということではありません
良し悪しは別にして単に安定しているだけです
そして県レベルの展覧会は、問題だらけってことではなく、
存在意義の設定次第かなり変われる可能性を持っていて
今後は色々と期待できるのではないかという感触をつかみました。
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規模別に3つに分けましたが、この3つに属さない展覧会というのがありますよね。
例えば上の画像。
これは数年前に埼玉で開催された「図工美術なんでも展覧会」の会場です。
美術教育の良さを展示しようとすれば、生徒作品だけではわからないところもあるので
美術の授業自体も公表しよう!
美術教師の研修会も公開しよう!
ということで、こんな風に(美術館なのに)教室のような椅子と机があるのです。

多くの個性的な美術教師が集結し、この場で授業を公開しました。
私もこの場で(一般のお客さんが横を通る中で)教員ワークショップ(アクション会議)をするという貴重な体験をさせていただきました。
そして!鈴野さんと初めて出会ったのも確かここでしたね(はあと)

しかし!
今日は鈴野さんはどうでもよくて(笑)
この展覧会の一角を大きく占める別の男の話をしなければいけないでしょう。
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生徒が作った飲み物ラベルデザインの作品を展示するために「自動販売機を手作りした男」であり、「美術の時間」展を生み出した男「田中真二郎君」です。
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今連載している、この「展覧会をどうするのか」を語る上でどうしても外せないのが「美術の時間」展でしょう。
という訳で、いよいよその田中先生が滋賀に来ます
明日は準備と懇親会。金曜日が研究会当日です。
直接インタビューによって、展覧会について語り合いたいと思います。

今からでも滋賀の研究大会に来たくなった?
posted by kazyhazy at 21:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 展覧会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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